世界のOSAKA、訪日客で復権へ (1/4ページ)

大阪の観光スポットの一つ、道頓堀にある江崎グリコの大看板を背景に記念撮影する観光客(ブルームバーグ)
大阪の観光スポットの一つ、道頓堀にある江崎グリコの大看板を背景に記念撮影する観光客(ブルームバーグ)【拡大】

 心斎橋や道頓堀など大阪の繁華街ミナミに中国を中心とするアジアからの観光客が押し寄せ、たこ焼きを片手に町歩きを楽しんでいる。人口流出や大手企業の本社機能移転など地盤沈下を続けてきた大阪が、インバウンド(訪日外国人客)をきっかけに復権の兆しをみせている。マカオから来た漠長盛さんは、観光名所となっている道頓堀の江崎グリコの大看板の前で記念写真を撮っていた。大阪は「食事、買い物、文化が好き」で、息子とともに何度も訪れている。息子の李国祥さんは「東京は忙し過ぎる。大阪の方がリラックスできる」と話す。

 ◆年1000万人も視野

 大阪観光局によると、2016年に大阪府を訪れた外国人観光客は940万人と3年で3.6倍に増え、2.3倍だった全国を上回った。今年は6月までで531万人と初の年間1000万人が視野に入っており、内訳は中国175万人、韓国121万人、台湾72万人、香港37万人だった。格安航空会社(LCC)便の増加で、関西国際空港のアジアからの入国者数は成田空港を上回り、国内首位。

 訪日客を引き付けるのはまず安さにある。三菱総合研究所の劉瀟瀟研究員は「大阪はLCCで中国各都市から往復約3万円で行けて、食べ物も安くておいしい」と評価する。日帰りで世界遺産のある京都や奈良に行け、「見るところ、楽しいところが多い」という利点もある。何より、大阪はサービス精神が旺盛で「観光客を歓迎している。それが口コミで拡散していく」という好循環が働いていると述べた。