世界のOSAKA、訪日客で復権へ (4/4ページ)

大阪の観光スポットの一つ、道頓堀にある江崎グリコの大看板を背景に記念撮影する観光客(ブルームバーグ)
大阪の観光スポットの一つ、道頓堀にある江崎グリコの大看板を背景に記念撮影する観光客(ブルームバーグ)【拡大】

 実際、大阪の地盤沈下は進んでいた。帝国データバンク大阪支社の4月の発表によると、07~16年の10年間で大阪府の企業は806社の転出超過となった。16年の転出件数は210件で、転出先は東京都が66件で最多。1982年以降35年連続の転出超過という不名誉な記録も更新した。府によれば人口は16年まで6年連続で減少している。

 その大阪が今、インバウンドをきっかけにもう一度輝きを取り戻そうとしている。2025年国際博覧会(万博)誘致も目指しており、カジノを含めた統合型リゾート(IR)の有力な候補地でもある。

 溝畑氏は「東京一極集中に負けない二極のうちの一極をつくっていこうという勢いがある」と言う。江戸時代の上方文化から400年培われた人懐っこく包容力のあるコミュニケーション能力と文化の蓄積で、大阪は「圧倒的な力」を持っている。目を向けるべきは「東京ではなく世界だ」と述べた。(ブルームバーグ Masahiro Hidaka)