HSBC、アジア戦略奏功 3四半期増収、地域別で伸び最大

香港のHSBC本社(ブルームバーグ)
香港のHSBC本社(ブルームバーグ)【拡大】

 英銀大手HSBCのアジア重視戦略が実を結びつつある。来年2月にガリバー最高経営責任者(CEO)から後継者、ジョン・フリント氏に経営のバトンが引き継がれるのを前に、10月31日に発表した2017年7~9月期(第3四半期)決算は3四半期連続で増収を達成した。

 アジアからの収入は同行の5つの事業展開地域で最大の伸びとなった。同期の調整後収入が市場予想を上回る130億ドル(約1兆4830億円)に達するのを後押しした。税引き前利益は1%減の54億4000万ドルだったが、市場予想(54億1000万ドル)を上回った。同行が事業拡大の標的としている中国・広東省では、融資が11億ドル増加した。

 ガリバーCEOは声明で「アジア重視の姿勢が香港や珠江デルタを中心に収益率の向上や融資の伸びを推進した」「3つの主要グローバル事業全てで調整後収入の押し上げにつながった」と説明した。

 同CEOは在任期間の大部分を同行の広大な世界的ネットワークの縮小と集中管理に費やし、100近い事業と18カ国から撤退してきたが、フリント氏は来年2月にCEOに就き、アジアを重視する拡大路線の経営を引き継ぐことになる。(ブルームバーグ Stephen Morris、Alfred Liu)