10年で時価総額91兆円減少 ペトロチャイナ 史上最大の損失

給油所で働くペトロチャイナの従業員(ブルームバーグ)
給油所で働くペトロチャイナの従業員(ブルームバーグ)【拡大】

 中国国有のエネルギー大手ペトロチャイナ(中国石油天然気)が2007年に株式を公開してから同社の株価は下落を続け、時価総額は約8000億ドル(約91兆円)減少した。イタリアの上場企業全てを買えるだけの大きさだ。

 ペトロチャイナ株は10年前、上海市場での取引初日に上場来高値を記録。同社は世界初の時価総額1兆ドル企業となった。

 株主が失った資産は現在のドル換算で史上最大。しかも状況は悪くなる一方かもしれない。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均が正しければ、上海上場の同社株は今後1年でさらに16%下落し、上場来安値を更新する見通しだ。

 石油価格は過去10年で44%下落。中国は習近平国家主席の下、電気自動車の振興という野心的計画を掲げている。アナリストが弱気な見方を変えない理由を探すのは容易だ。それにもかかわらず、同社の今後1年の利益見通しを基にした予想株価収益率(PER)は36倍に上る。世界の同業に比べて53%大きい。(ブルームバーグ Kana Nishizawa、Aibing Guo)

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