「いざなぎ」超え事実上確定 9月の景気指数 拡大局面58カ月

安倍晋三首相=首相官邸(斎藤良雄撮影)
安倍晋三首相=首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】

 内閣府が8日発表した9月の景気動向指数(2010年=100)は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.9ポイント下落の115.8となり2カ月ぶりに悪化した。ただ、基調判断は「改善を示している」で据え置いた。同じ表現は12カ月連続。安倍晋三政権が発足した12年12月に始まった景気拡大局面は58カ月間に達し、戦後2番目に長い高度経済成長期の「いざなぎ景気」(1965年~70年、57カ月間)を抜いたことが事実上、確定した。

 構成する指標のうち、輸送機械を除く投資財出荷指数、鉱工業用生産財出荷指数、耐久消費財出荷指数など6指標がマイナスに働いた。一方、小売業の商業販売額の1指標がプラスに影響した。

 米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)8」の販売が振るわず、生産地・中国への電子部品の出荷が低迷したことなどが響いた。また、8月には好調だったクレーンやボイラー、乗用車関連に反動減が出たことも大きかった。

 一方、秋冬物の衣服販売などは好調で、指数を押し上げる要因となった。数カ月後の景気動向を示す先行指数は0.6ポイント下落の106.6で、2カ月ぶりに悪化した。

 景気拡大に関する次の焦点は、戦後最長の「いざなみ景気」(02年~08年、73カ月間)を超えるかどうかになる。