「星取県」の鳥取県が星空保全条例制定へ 違反に5万円以下の過料も

 ■30日開会県議会に提案

 鳥取県の平井伸治知事は8日の定例会見で、県の星空を見てもらい観光誘客などにつなげる「星取県」の取り組みを進める同県で光害防止と星空環境保全を目的として、罰則が付いた「県星空保全条例案」を30日開会の11月定例県議会に提出すると述べた。

 条例案では、サーチライトなどの投光器やレーザーを上空に向けて照射することを全県で禁止。ただ、人命の保護に必要な場合など例外規定を設ける。特に美しい星空が見えるエリアは「星空保全地域」に指定し、地元市町村と協議し、同地域での照明器具の設置・使用で遵守(じゅんしゅ)すべき「照明基準」を制定する。

 これらの禁止や遵守義務違反には勧告、命令を行い、命令違反の場合には罰則として最高5万円以下の過料を課すことにしている。県では来年4月の施行を目標としている。

 同条例に罰則を付ける点は県議会で議論になった。県は条例案で当初、罰金を科すとしていたが、7日開催の「星取県推進会議」でも「刑事罰の罰金は厳しすぎ」との意見があり、行政罰である過料とすることにした。

 平井知事は、平成21年施行の「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」に過料の罰則があることを引き合いに、「砂丘条例で過料をとった前例はないが、違反行為は減っている。過料がかかるとPRした方が実効性のある規制ができる」と述べた。