台風21号 被害7億3000万円超 神奈川県見通し 港湾施設、水産など中心

 神奈川県は台風21号による県内被害総額が7億3000万円超に上るとの見通しを発表した。高潮による港湾施設の損壊や河川、水産業への被害が中心となっている。台風21号は10月23日未明に県内を通過。同日午前4時に平塚市沖で観測史上最大となる7・1メートルの高波を記録。午前6時の満潮時に重なったことで沿岸部などに甚大な被害をもたらした。

 港湾施設では湘南港(藤沢市)や葉山港(葉山町)などで護岸フェンスが破損し、3港湾27カ所の被害総額は約2億2千万円となった。

 漁港では三崎漁港(三浦市)や佐島漁港(横須賀市)の防波堤が損壊するなど12漁港の修復に1億円以上がかかる見通しだ。水産業への被害では江の島片瀬漁協(藤沢市)の大型定置網が破れるなど修復に8千万円以上がかかるという。

 海岸にも被害がおよび、三浦海岸(三浦市)や逗子海岸(逗子市)など10海岸の護岸が破損するなど被害額は約1億1千万円に上った。河川は厚木市下荻野の荻野川で、60メートルにわたって護岸が崩壊するなど8河川13カ所で約1億5千万円の被害が出たもようだ。

 道路では、横須賀市長沢の国道134号で25メートルにわたって擁壁が崩れるなど5カ所の被害額は約6千万円におよんでいる。農業被害としては、藤沢市や茅ケ崎市のビニールハウスが破損したり、厚木市の露地野菜が損傷したりするなど被害額は約1千万円となった。

 黒岩祐治知事は「被害額はさらに増えるかもしれない」としている。

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