タイ 「航空安全懸念国」から解除 法整備・人材育成などで改善 (1/2ページ)

スワンナプーム国際空港で航空機を点検する作業員。タイは航空分野の安全性向上に注力している=首都バンコク近郊(ブルームバーグ)
スワンナプーム国際空港で航空機を点検する作業員。タイは航空分野の安全性向上に注力している=首都バンコク近郊(ブルームバーグ)【拡大】

 タイは、航空安全上の問題が改善されたとの見方により、国連の国際民間航空機関(ICAO)が指定していた「安全上重大な懸念がある国」から解除された。それに伴い、新規路線就航の規制を受けていたタイ航空各社による国際線の路線網拡大が進む見通しだ。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 同国は2015年に安全審査体制の不備などを理由に、ICAOから「安全上重大な懸念がある国」に指定された。これを受け同国政府は、民間航空局を設立し、法整備や国際線の運航体制の見直しをはじめ、安全審査に関わる人材の育成を進めるなど、航空安全の強化に注力していた。ICAOは今年9月にタイを再審査し、指摘した懸念が解消されたとの見解を10月に示した。

 タイのプラユット暫定首相は、安全性の向上に取り組んできた結果だとし、同国の航空業界にとって重要な分岐点になると強調した。観光業の振興にも寄与するとみられている。

 地場格安航空会社(LCC)のタイ・エアアジアX、タイ・ライオン・エア、ノックスクートの3社の幹部は、ICAOの決定を受け、タイの航空会社の乗り入れを規制していた日本や韓国への事業拡大を再開する方針を示した。18年上半期中に、新規路線の就航を開始するとしている。

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