印、ビジネス環境100位躍進 世銀ランク 起業など指標改善

携帯電話用部品などの卸売店が軒を連ねる電気街=インド西部ムンバイ(ブルームバーグ)
携帯電話用部品などの卸売店が軒を連ねる電気街=インド西部ムンバイ(ブルームバーグ)【拡大】

 世界銀行が発表したビジネスのしやすさを示す最新ランキングでインドが順位を前年から30位上げ、190カ国・地域中100位へと躍進した。モディ政権下で起業や融資、納税など大半の指標が改善した。

 世銀のディクソン副総裁(南アジア担当)はニューデリーで会見し、「世界的なビジネスを行う上で選ばれる国となる環境をさらに強化するインドの取り組みが示されている」と述べた。

 モディ政権が発足した2014年、インドの順位は142位だった。当時は官僚主義的な手続きがはびこり、政策もまひ状態で、2兆ドル(約227兆円)規模のインド経済に対する投資家の懸念が広がっていた。事業をしやすくするとの公約を掲げ14年の総選挙で勝利したモディ首相は、世界トップ50入りを目指すとの目標を定め、ここ2年間で海外から記録的な直接投資を呼び込んだ。

 世銀報告公表後の会見でジャイトリー財務相は、建設許可などの分野での実績を向上させるため政府は懸命に作業を進めていると説明。世銀報告で検証された分野を重視しており、一段と改善される可能性が高く「ここから大きく順位を上げる極めて大きな余地がある」と語った。

 世銀によれば、大きな進展はあるものの、起業や契約履行、建設許可対応などでインドはまだ後れを取っている。

 今回のランキングの首位は2年連続でニュージーランド。2位がシンガポール、3位がデンマーク、4位が韓国、5位は香港となった。世銀は起業の容易さや建設許可を得る手順、電力供給、与信、国境を越えた取引、納税など11の項目について比較した。

 一方、保護主義的な通商政策や反移民の傾向を強める米国と英国の順位は下がらなかった。米国は順位を前年から2つ上げ6位。英国は前回と同じ7位だった。(ブルームバーグ Vrishti Beniwal)

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