日露首脳会談 安倍晋三首相の記者団への発言要旨 対北朝鮮、北方領土共同開発で「胸襟開いて相当突っ込んだ議論をした」

会談前にロシアのプーチン大統領(右)と握手する安倍首相=10日、ベトナム・ダナン(共同)
会談前にロシアのプーチン大統領(右)と握手する安倍首相=10日、ベトナム・ダナン(共同)【拡大】

 【日露首脳会談】

 プーチン露大統領との会談は今回で20回目となるが、お互いに胸襟を開いて相当突っ込んだ議論を行うことができた。北朝鮮の問題については先般の国連安全保障理事会の制裁決議を厳格に履行していくことを確認し、引き続き緊密に連携していくことで一致した。

 平和条約交渉について前進をみることができた。四島の共同経済活動は先月の現地調査を踏まえ、5分野のプロジェクトを来春に向け具体化できるよう、検討を加速させることで一致した。そのための人の移動の法的な枠組みを検討するため、年内に作業部会を開催し、来年早々に次官級で協議を行うことで合意した。

 また、(9月に実施した)元島民の航空機による墓参については来年も継続していくことで一致した。来年5月の露サンクトペテルブルク訪問に向け、(昨年12月の)長門合意を着実に前進させていく考えだ。四島の帰属問題を解決し、平和条約を締結していくために一歩一歩着実に前進していきたい。

 【環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)】

 (米国抜きの)TPP11については、昨日の閣僚会合で大筋合意に至った。しかし本日、カナダ側から首脳レベルでは閣僚間の合意を確認できる段階にはないという発言があった。他のすべての首脳は閣僚合意を確認できるという段階に至っているが、残念ながらTPP首脳会合は延期することにした。(ダナン 田北真樹子)