TPP 日本、強引な交渉が裏目に…首脳会合お流れに (1/2ページ)

会談を前にカナダのトルドー首相(右)と握手する安倍首相=10日、ベトナム・ダナン(代表撮影)
会談を前にカナダのトルドー首相(右)と握手する安倍首相=10日、ベトナム・ダナン(代表撮影)【拡大】

 TPP参加11カ国が10日、当初予定した首脳間の大筋合意を持ち越したことで、多国間交渉の難しさが改めて露呈した。12カ国による現協定の交渉長期化が米国の離脱に結びついた反省から、日本は実質半年の短期決戦で交渉をまとめたとみられたが、強引な交渉手法が裏目に出た可能性がある。

 首脳会合冒頭の写真撮影に安倍晋三首相とカナダのトルドー首相の姿はなかった。同じ頃開かれた日本・カナダの首脳会談はTPP11が主要議題となって大幅に延長。結局、首脳会合はそのままお流れになった。

 カナダのメディアによると、トルドー首相の広報担当者は「TPP11の交渉は進展したが、カナダは結論を急いではいない」と述べ、自動車や知的財産などの分野でまだ折衝を続けていることを示唆した。

 9日夜の閣僚会合では、大筋合意に達したと判断した各国から最後に祝福の拍手が上がったが、異論を唱える国もあったようだ。

 日本は今回、かつての会合で悩まされた米国流の強気な交渉術を取り入れた。閣僚会合の休憩時間にも、茂木敏充経済再生担当相が懸案を抱えた国を回り譲歩を促した。日本の“本気度”が参加国に伝わり交渉を進展させた面もあったが、議事運営に対し不満がたまった恐れがある。