FRB次期議長人事、米紙論評は評価二分 「人選に安心」「独立性に疑念」 (1/2ページ)

ジェローム・パウエルFRB理事(ロイター)
ジェローム・パウエルFRB理事(ロイター)【拡大】

 【ワシントン=塩原永久】米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に、2012年から理事を務めるジェローム・パウエル氏(64)が指名されたことに、米大手2紙の論評は二分されている。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は3日の社説で、「トランプ大統領が有能な人物を選び安心した」と前向きに評価した。パウエル氏は、低めの政策金利をゆっくりと引き上げていく現在の金融政策を引き継ぎ、安定したFRBの運営が期待できるためだ。

 トランプ氏は選考段階で、ジャネット・イエレン議長(71)を続投させるか、パウエル氏らを新たに起用するかを検討。有力視された候補はほかに、スタンフォード大のジョン・テイラー教授(70)らの名前が挙がっていた。テイラー氏は将来、景気が悪化した際に金利を下げて対応できるようにするため、現在の好景気のもとで議長に就けば金利を引き上げると予想された。ただ、こうした「タカ派」が指名されれば、市場の動揺を誘う可能性も指摘されていた。

 同紙は日ごろ、トランプ政権に批判的な論陣を張ることが多い。社説では、解任されたバノン元首席戦略官兼上級顧問を指すとみられる「極右の狂信主義者」らを政権に招くなど、「決してスカウトの才にたけていない」トランプ氏だが、「良い選択」をしたと評した。

WSJ紙「政権の意向からの独立性に疑念」