米製造業、トランプ大統領に失望 中国に改革求めず「訪問は見せかけ」の声

大統領専用機に乗り込むトランプ米大統領とメラニア夫人=東京・米軍横田基地(桐原正道撮影)
大統領専用機に乗り込むトランプ米大統領とメラニア夫人=東京・米軍横田基地(桐原正道撮影)【拡大】

 トランプ米大統領が初の中国訪問で示した姿勢に対して米製造業者の不満が募り、これまでの両者の蜜月関係にひびが入った可能性がある。

 米製造業同盟(AAM)のスコット・ポール会長は9日、「トランプ大統領が米中経済関係のシステミックな改革を要求しなかったことに、われわれはひどく失望している」との声明を発表。「今回の訪問は全て見せかけだった」とコメントした。AAMは大統領が帰国後直ちに鉄鋼・アルミニウム貿易をめぐる調査を終えるよう要求している。

 トランプ大統領は訪中時に中国の貿易慣行は不公正だと言及した一方、貿易不均衡を許した責任は中国ではなく歴代の米大統領にあると述べた。

 ポール会長は、トランプ氏が非難の矛先を米国に向けたのは間違いではないが「その矛先は今、トランプ氏自身に向けられている」と指摘。「鉄鋼やアルミ、半導体などのセクターで中国の途方もなく大きな生産能力を削減する課題において、目に見える進展はない」と不満を示した。(ブルームバーグ Joe Deaux)