トランプ大統領、FRB新議長選びでイエレン氏を最後まで検討 (1/2ページ)

わずか1期で退任することになったイエレン議長。トランプ大統領は最後まで再指名を検討していた(ブルームバーグ)
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 米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にはジェローム・パウエル理事が指名されたが、関係者によると、パウエル氏は最初から次期議長候補の本命だったわけではなく、トランプ大統領はイエレン現議長を再指名すべきかどうか最後まで考えていたことが関係者の話で分かった。大統領就任以降、株価の連日の最高値更新を目にし、米経済の力強さを自身の手柄としてきたトランプ氏は、イエレン氏がその最大の貢献者であるとみていたからだという。

 しかし、トランプ大統領が最後に受け入れたのはムニューシン財務長官のアドバイスだった。関係者によれば、大統領が次期議長の人選を進める上で非常に大きな影響力を振るったのはムニューシン長官で、同長官はパウエル氏を推していた。

 ペンス副大統領は次期議長に保守派の支持が厚いスタンフォード大学のテイラー教授を指名することで、FRBの方向性をもっと劇的に転換するよう大統領に進言したが、ムニューシン長官の推薦に軍配が上がった。

 トランプ大統領はテイラー氏の起用も真剣に検討したが最後には、5人の候補の中でパウエル氏が最高の判断力と総体的な経験の持ち主であるとの結論に至ったと、ホワイトハウス当局者4人が正式発表前に記者団に語った。それによれば、大統領が一緒に働きやすいと感じたのもパウエル氏だった。

 関係者によると、ムニューシン長官がパウエル氏を推したのは、金融市場に動揺を招くことなく大統領がFRBに自分色を出せる人選だというのが理由。パウエル氏なら経済成長を台無しにすることのないペースで利上げを進めると考えたという。

いつ最終判断を下したのかは不明