原油相場、高値圏で推移 主要産油国の減産延長で期待先行、来年70ドルも (1/2ページ)

原油先物が売買されるニューヨーク・マーカンタイル取引所(ブルームバーグ)
原油先物が売買されるニューヨーク・マーカンタイル取引所(ブルームバーグ)【拡大】

 原油相場が高値圏で推移している。来年3月末が期限の減産が延長されるとの期待が広がったためで、ニューヨークの原油先物相場は8日に、一時1バレル=57.92ドルと約2年4カ月ぶりの高値を記録した。10日は57ドル近辺で取引されている。減産が決まれば、来年70ドルへ上がるとの見方も出ている。半面、相場高は期待先行の面もあり、一本調子の上昇には疑問符が付く。

 相場の上昇傾向は前月下旬から強まった。石油輸出国機構(OPEC)の盟主、サウジアラビアのムハンマド皇太子が、OPECの加盟国と非加盟国からなる主要産油国による協調減産の延長を支持すると述べたと伝わったのがきっかけ。非OPECの雄、ロシアのプーチン大統領も延長の必要性に言及している。

 主要産油国は30日の閣僚級会合で延長問題を協議する予定だ。協調減産は相場の押し上げを狙って1月に開始。6月末が期限だったが、来年3月末まで延ばした。ただ原油在庫は依然高水準にあり、再度の延長を模索する動きが強まった。期間は6カ月や9カ月が取りざたされている。

 市場は会合での延長決定を確実視している。ロイター通信は9日、「延長が決まった場合、相場は来年65~70ドルまで一時的に上昇するかもしれない」との市場関係者の見方を報じた。

相場は延長を織り込んでいる