中国産ニンニク高騰一転、下落基調に

農産物卸売り市場でニンニクを袋詰めしている女性(中国新聞社)
農産物卸売り市場でニンニクを袋詰めしている女性(中国新聞社)【拡大】

  • 昨年のこの時期、ニンニクの店頭小売価格は約1カ月で約50%も値上がりするほど急速に高騰していた(中国新聞社)

 世界市場の8割近くを占める中国産ニンニクの価格がこれまでの高騰から一転、下落基調となっている。

 ニンニクの取引価格情報などを収集、発信している「国際ニンニク貿易ネット」によると、中国の一大産地、山東省金郷県産ニンニクの11月12日の国際取引価格は1斤(500グラム)当たり1.7~2.85元(約29~48円)と、昨年同日の同6.05~7.30元から大幅に下落した。

 中国産ニンニクは米国やロシア、フランス、日本、韓国など200近い国や地域へ輸出されている。同県のニンニクは中国の取引価格の指標で、国際価格にも影響を及ぼす。

 中国ではそれまでニンニクの取引価格が高騰しており、同県では在庫調整を行いながら価格が正常化するのを待っていた。金郷県豊盛貿易有限公司の隋雲玉社長は「足元の下落は高騰が落ち着いて正常な価格に戻る過程であり、暴落ではない」と話す。

 だが、調整段階で膨らんだ在庫が価格へ影響する懸念があることから、同県の業者は、生産の集約化や加工業の推進といった対策を打ち出し始めた。隋氏によると、一つには技術開発や設備導入などを進め、付加価値の高い加工品としての輸出を強化していくという。

 同県ニンニクデータ産業協会によると、海外のクリスマスを控えた需要から、11月の輸出量は増加傾向にある。(中国新聞社)