ロシア、英EU離脱投票にサイバー介入か 投票直前に4万5千件ツイート、関連アカウントは15万以上 (1/2ページ)

ロシアのプーチン大統領=首相公邸(川口良介撮影)
ロシアのプーチン大統領=首相公邸(川口良介撮影)【拡大】

 【ロンドン=岡部伸】英各紙は15日、欧州連合(EU)離脱を選択した昨年6月の国民投票前に、ロシア政府との関連が疑われる数多くのツイッターアカウントが離脱への支持を呼び掛け、投票結果に影響を与えようと介入した疑いがあると報じた。

 タイムズ紙は、英スウォンジー大と米カリフォルニア大バークレー校の研究者の調査結果を引用。ロシアと関連がある15万以上のアカウントが国民投票の数日前から投稿を急増させ、投票前の48時間には約4万5千件のツイートが行われたと報じた。

 対立をあおることが目的で、そのほとんどが「離脱」に投票するよう呼びかけた。意図的に自動投稿システムの「ボット」が使われた可能性が高く、投票に影響を及ぼしたとみられる。

 ガーディアン紙によると、英エディンバラ大研究チームの調査で、露政府と関係があるサンクトペテルブルクの企業が419以上の偽アカウントを使用し、離脱を支持する投稿を3千件以上繰り返したことが判明。アカウントの一つは今年3月、国会議事堂前のウェストミンスター橋で車が通行人をはねるなどした事件にからみ、反イスラム感情をあおる目的でも使用されていた。

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