麻生太郎財務相、デフレ脱却は「完璧ではない」

閣議に臨む安倍晋三首相(左)と麻生太郎副総理兼財務相=17日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)
閣議に臨む安倍晋三首相(左)と麻生太郎副総理兼財務相=17日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】

 麻生太郎財務相は17日の閣議後の記者会見で、日本経済の現状について、「資産のデフレによる不況からは脱却しつつあるが、完璧とまでは行っていない」との認識を示した。

 麻生氏は「今回のデフレの最たるものは土地と株だが、この5年で確実に脱却しつつある」と強調。今後、完全な脱却を目指す姿勢を示した。

 政府は16日の経済財政諮問会議で、長期にわたる景気回復に伴い、デフレ脱却に向けた局面の変化がみられると指摘していた。

 また、来年度税制改正に向け、22日から自民党税制調査会の議論が本格化することについては「所得税制や事業承継税制などについて、党税調で活発な議論がなされることを期待する」と語った。