【ニュース解説】《アクセル踏むEV》開発競争加速、再編の呼び水に 各国も後押し (2/5ページ)

「広州国際モーターショー」で披露されたトヨタ自動車のEVのコンセプトカー=17日、中国・広州(共同)
「広州国際モーターショー」で披露されたトヨタ自動車のEVのコンセプトカー=17日、中国・広州(共同)【拡大】

  • フォルクスワーゲンが日本市場に投入する電気自動車「e-ゴルフ」=6日、東京都江東区
  • 日産自動車の電気自動車「リーフ」の新型モデル=9月6日、千葉市美浜区

 さらに市場に衝撃を与えたのが欧州の動向だ。フランスと英国が40年までにガソリン、ディーゼル車の販売を禁止し、EV普及に一気にかじを切る。

 独フォルクスワーゲン(VW)をはじめとする欧州勢はもちろん、日本メーカーや米ビッグ3も欧州戦略の抜本的見直しを迫られる。もはや、EVは「片手間でやる商売では済まない。本気で売らねば経営が傾く」(日系メーカー幹部)存在になったのだ。

 実際、EVをめぐって新型車投入の動きが世界で広がっている。米EV専業メーカーのテスラは現行車より価格を抑えた「モデル3」の納車を7月から開始。ホンダも8月に新型EVを米国で発売し、2018年には中国でも新型を販売する。欧州当局の動きに危機感を募らせるVWは、25年までに実に30車種以上のEVを投入する。

性能の格段の進化

 EV市場の拡大を後押しする要因は規制だけではない。技術革新でクルマそのものの進化も著しいためだ。

 早くから市場に登場した割にEVが普及が進まなかった最大の理由は、クルマにとって致命的ともいえる航続距離の短さだった。

 日産自動車が10月に発売した新型「リーフ」はフル充電で従来の1・4倍の400キロを走れることで話題をさらった。

次世代電池の開発競争も熾烈