【ニュース解説】《アクセル踏むEV》開発競争加速、再編の呼び水に 各国も後押し (3/5ページ)

「広州国際モーターショー」で披露されたトヨタ自動車のEVのコンセプトカー=17日、中国・広州(共同)
「広州国際モーターショー」で披露されたトヨタ自動車のEVのコンセプトカー=17日、中国・広州(共同)【拡大】

  • フォルクスワーゲンが日本市場に投入する電気自動車「e-ゴルフ」=6日、東京都江東区
  • 日産自動車の電気自動車「リーフ」の新型モデル=9月6日、千葉市美浜区

 日産がモーターショーで発表した試作車はさらにリーフの1・5倍も航続距離が伸びた。リーフは自動運転や自動駐車といった最先端の技術をほぼ全て網羅する。日産は目下、無資格検査問題の逆風下にあるが、西川広人社長は「リーフは日産のコアになる」と自信をみせる。

 クルマ選びの前提となる性能で、ガソリン車と遜色ないレベルに近づいてきたEVは、より市場価値を増しているといえよう。

関連市場も沸き立つ

 EVに欠かせない部材を納入する周辺業界も活気づいている。車載用リチウムイオン電池で世界最大手のパナソニックは1月から、米EVメーカーのテスラと共同で米ネバダ州に世界最大のリチウムイオン電池「ギガファクトリー」を稼働させている。さらに1000億円規模を投資し、日米中で増産に乗り出す計画だ。

 市場ではさらに先を見据えた、リチウムイオン電池よりも高性能の次世代電池をめぐる開発競争も本格化している。

 トヨタはモーターショーで、EV用次世代電池の「全固体電池」を20年代前半に実用化する方針も明らかにした。全固体電池はリチウムイオン電池の液体電解質を固体電解質にした大容量電池だ。

 空気中の酸素を取り込んで大容量の発電を可能にする「リチウム空気電池」も注目されており、韓国サムスン電子などが開発を急いでいる。

「EV連合」の動きも加速してきた