【ニュース解説】《アクセル踏むEV》開発競争加速、再編の呼び水に 各国も後押し (4/5ページ)

「広州国際モーターショー」で披露されたトヨタ自動車のEVのコンセプトカー=17日、中国・広州(共同)
「広州国際モーターショー」で披露されたトヨタ自動車のEVのコンセプトカー=17日、中国・広州(共同)【拡大】

  • フォルクスワーゲンが日本市場に投入する電気自動車「e-ゴルフ」=6日、東京都江東区
  • 日産自動車の電気自動車「リーフ」の新型モデル=9月6日、千葉市美浜区

新たな業界再編の導火線?

 SUBARU(スバル)の吉永泰之社長は先月、トヨタやマツダが設立したEVの技術開発を手掛ける新会社に、出資も含め参加を検討する意向を明らかにした。実現すれば、EVの基盤技術をトヨタやマツダと共同開発することになる。新会社への参加はスズキも検討している。

 トヨタとスズキは17日、インド市場向けのEVを20年ごろに投入するため協力することで合意したと発表した。両社は今年2月に環境や安全に関する技術やITなどで業務提携に向けた検討を始める覚書を締結したが、業務提携の初めての具体策となる。

 EV開発で国内メーカーが手を組む動きがどんどん広がってきている。EV競争の勝ち残りに向け、合従連衡の動き加速してもおかしくない状況だ。

「死角」はないか

 各社がアクセルを踏みこむEV市場だが、はたして不安や死角はないのか。

 EVとよく比較されるのが、トヨタなどが力を入れるFCVだが、実は今のEVの活況もFCVの普及の足踏みに助けられている側面はある。FCVは燃料に水素を使うが、全国での水素ステーション整備が、安全規制が厳しくコストが高くつくことで、遅々として進んでいないからだ。

普及へ国も目配りが求められる