千島列島に対艦ミサイル ロシアが来年に配備着手


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 29日付のロシア紙イズベスチヤは千島列島中部のマツア(松輪)島と北部のパラムシル(幌筵)島にロシア軍基地が建設され、新型地対艦ミサイル「バスチオン」と「バル」が配備されると報じた。来年、配備に着手する見通しで、カムチャツカ半島から千島列島沿岸の防衛が目的という。

 同紙によると、現在、専門家らが場所選定などの準備のため、現地を訪問している。

 千島列島の南方の北方領土では、ロシア軍が択捉島にバスチオン、国後島にバルを配備したことが昨年11月に明らかになっている。

 同紙はマツア、パラムシル両島への配備で、オホーツク海を軍事的に押さえ、サハリン州や沿海地方を防衛できると指摘した。(共同)