消費者物価0・8%上昇 10月、10カ月連続プラス

 総務省が1日発表した10月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月と比べて0・8%上昇の100・6だった。ガソリンなどエネルギー関連が上昇し、プラスは10カ月連続。上昇幅は9月の0・7%から拡大した。

 生鮮食品とエネルギーを除いた指数は9月と同じ0・2%上昇で、総務省は「上昇幅の大半をエネルギー関連が占める状況が続いている」との見方を示した。

 品目別ではガソリンが9・9%、灯油は24・5%それぞれ上昇した。人手不足を背景に、宅配便最大手のヤマト運輸の値上げなどで運送料は8・0%上昇した。米アップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)8」発売で携帯電話機も0・2%上昇した。

 全国の先行指標とされる11月の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、生鮮食品を除く)は0・6%上昇の100・3だった。