11月のお金の量471兆円 前月から1・1%減

東京都中央区の日本銀行本店(早坂洋祐撮影)
東京都中央区の日本銀行本店(早坂洋祐撮影)【拡大】

 日銀は4日、金融機関からの国債買い入れなどによって世の中に供給しているお金の総額が、11月末時点で前年同月比12・3%増の471兆5342億円になったと発表した。10月からは1・1%減と6カ月ぶりに前月を下回った。

 日銀が供給している資金の量は「マネタリーベース」と呼ばれ、金融緩和の目安とされる。

 金融機関が日銀の当座預金に預けている残高は前年同月比14・8%増の364兆7941億円だった。紙幣は4・7%増の101兆9735億円、貨幣は1・2%増の4兆7666億円だった。

 日銀は昨年9月に金融政策の枠組みを見直し、操作目標をマネタリーベースの増加額から金利に変更した。短期金利をマイナス0・1%、長期金利を0%程度に抑え、国債は年80兆円をめどに買い入れるとしている。