曲折アップル、後手のスピーカー端末を来年投入「大きなチャンス逸した」 (1/2ページ)

 米インターネット通販大手アマゾン・コムが2014年、音声認識機能「アレクサ」搭載のスピーカー端末「エコー」を発売したことは「ホームポッド」の開発が始まって2年が経過していた米電子機器大手アップルへの不意打ちとなった。エコーを解体・分析したアップルのエンジニアは、エコーは音質が劣ると判断し、より優れた製品作りを目指して作業を続けた。

 その約2年後、アレクサがピザの注文や部屋の照明のオン・オフ操作などもしてくれるとあって、エコーはヒット商品になった。一方、関係者によると、ホームポッドの開発には何度かの中止・再開を含め曲折があった。アップルはデジタル音声アシスタント「Siri(シリ)」など、エコーへの強力な競合品を出現させるのに必要な材料がそろっていたにもかかわらず、アクセサリーの一つというホームポッドの位置付けを変えることはなかった。

 アップルは来年、ホームポッドを350ドル(約3万9240円)で発売予定だが、これには競合品が持つ機能の多くが備わっていない。例えばエコーなら、「スキル」と呼ばれる音声認識アプリによるアマゾンからの商品購入などさまざまな用途があり、米ネット検索大手グーグルが今年発売した「グーグルホーム・ミニ」にも似た機能がある。だがホームポッドの使い道は主に、アップル・ミュージックからの楽曲の再生、アップル製品に連動するスマートホーム家電の操作、iPhone(アイフォーン)経由のメッセージ送信に限られている。

「アップルは極めて大きなチャンスを逸した」