【マネー講座】《NISAを学ぶ》(3)〈つみたてNISA〉少額から、初心者におすすめ (1/4ページ)

 NISAを使って株式や株式投資信託に投資した場合、投資によって得た配当・分配金、譲渡益が非課税となります。NISAには「一般NISA(2014年に創設された元々のNISA、以下同じ)」、「つみたてNISA」、「ジュニアNISA」があり、それぞれ利用できる人や限度額、対象商品などが異なります。今回は、つみたてNISAについて解説します。(大和総研 是枝俊悟)

つみたてNISAは「つみたて」のための制度

 つみたてNISAは、少額からの積立・分散投資を促進するために18年に創設される、新しい少額投資非課税制度です。

 つみたてNISAは、20歳以上の人なら誰でも口座を開設でき、口座内で購入した株式投資信託(ETF=上場投資信託=を含む、以下同じ)の分配金と売却益を非課税とする制度である点は一般NISAと同じです。ただし、一般NISAとつみたてNISAのどちらを使うかは選択制で、一般NISAとつみたてNISAには投資の方法、投資対象となる商品、年間の非課税枠、口座内で株式投資信託を持ち続けられる期間などに違いがあります。

 つみたてNISAの口座開設手続きは、今年の10月から始まっています。一般NISAと同様に、口座開設の際にはマイナンバ-を提示し、本人確認を受ける必要があります。手続きが済んだら、18年1月から積立投資を開始することができます。

 つみたてNISAは、「つみたて」という名が示している通り積立投資専用の制度で、その投資の方法は、例えば毎月10日にAファンドを2万円分など、あらかじめ買い付ける「時期」、「銘柄」、「金額」を定めた定期的な買付けに限定されています。つみたてNISAの非課税枠は年間40万円ですが、一度にAファンドを40万円買い付けるといった「一括投資」は認められません。

個別株はつみたてNISAの対象外