17年産米作況「平年並み」確定

 農林水産省は5日、2017年産水稲の全国の作況指数(平年=100)が「平年並み」の100で確定したと発表した。10月15日時点の調査から横ばい。北海道や中国地方は良好な収穫だったのに対し、夏の日照不足などで栃木は「不良」の93。岩手や新潟など5県が「やや不良」だった。一部地域で収穫が終わっていない沖縄の指数だけは未確定だが、全国に影響しない程度という。

 主食用米の収穫量は生産調整(減反)の生産数量目標を4万4000トン下回り、730万6000トンになった。飼料用米などへの転作が進んでコメ余りが避けられる見通しとなった上、日照不足に伴う収穫の遅れも重なり、コメの相対取引価格(10月平均)は前年比1割近く高くなっている。都道府県別の指数は群馬が10月時点から1ポイント上方修正の101。佐賀は102、沖縄は97でそれぞれ1ポイント下方修正された。その他の44都道府県は変わらなかった。