ビットコインの採掘“特需” アジアのテクノロジー銘柄に恩恵

台湾の半導体メーカー、TSMCの本社。同社株はビットコイン関連銘柄として株式市場で注目を集めている(ブルームバーグ)
台湾の半導体メーカー、TSMCの本社。同社株はビットコイン関連銘柄として株式市場で注目を集めている(ブルームバーグ)【拡大】

 ビットコイン値上がりの波に乗って投資する方法は一つだけではない。

 年初来で10倍強値上がりした仮想通貨のビットコインは、取引認証などでコンピューターを多大に利用するため、その需要拡大でアジアのテクノロジー企業がプラスの影響を受ける銘柄として浮上してきた。

 例えば、半導体の受託生産で世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)はビットコインのいわゆるマイニング(採掘)を手掛ける業者向けの売り上げを伸ばしている。この分野での競争が激化し、取引認証に必要な計算が複雑化するにつれ、マイニング向けに優れた機器を求める需要は強まる。

 サンフォード・バーンスタインの半導体アナリスト、マーク・リ氏は「軍拡競争の様相だ。かなり集約的な技術を使うほか、システム内でビットコインの採掘を可能とする非常に処理速度の速い半導体が必要だ」と説明した。

 同氏によると、TSMCの技術を利用する主要なマイニング関連企業には中国のビットメイン・テクノロジーズが含まれる。また、半導体パッケージに関わる企業として、台湾の日月光(アドバンスト・セミコンダクター・エンジニアリング=ASE)とシリコンウエア・プレシジョン・インダストリーズを挙げた。野村証券の和田木哲哉アナリストはビットコイン値上がりから恩恵を受けられる日本の半導体関連銘柄として、アルバックとアドバンテストに言及している。

 また、ビットメインのようなマイニング企業は特定用途向け集積回路(ASIC)づくりの一部を台湾の創意電子やアルチップ・テクノロジーズに委託するともバーンスタインは説明。両銘柄とも年初来で株価は180%余り上昇している。(ブルームバーグ Justina Lee)