医薬品市場価格、薬価を9.1%下回る

 厚生労働省は6日、医薬品の市場実勢価格が、公定価格である薬価を9.1%下回ったとの調査結果を中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)で公表した。

 厚労省は来年4月の診療報酬改定で実勢価格に合わせて薬価を引き下げる方針。薬価のマイナス改定で、高齢化に伴う社会保障費の自然増を1300億円圧縮する政府目標は実現のめどが立つ。その分、医師らの技術料や人件費に当たる診療報酬の「本体部分」を0.4~0.5%程度引き上げる方向で調整する。