千葉市の熊谷俊人市長は6日、たばこによる健康被害を防ぐため、市の受動喫煙防止条例制定に向けて前向きに検討していく姿勢を示した。同日の市議会12月定例会の代表質問で、蛭田浩文市議(未来民進ちば)の質問に答えた。
受動喫煙をめぐっては、幕張メッセ(同市美浜区)が2020年の東京五輪・パラリンピックの競技開催場に選定されていることなどから、「開催都市にふさわしい対策を」と条例化を視野に市で対応を検討。先月、外部の有識者らによる協議会でも「千葉市として早期に条例などの制定による受動喫煙防止に向けた環境整備が必要」との意見が出たという。
熊谷市長は答弁で、建物の中を原則禁煙とする罰則付きの受動喫煙防止条例制定が進められている東京都などの状況を参考にしながら条例化を検討するとし、「条例化と合わせて健康被害の周知啓発に努め、喫煙者の禁煙支援にも取り組んでいきたい」と話した。