不動産開発に債務返済の壁 中国18年300億ドル期限、調達コスト増 (1/2ページ)

中国・重慶市で建設が進む高層住宅(ブルームバーグ)
中国・重慶市で建設が進む高層住宅(ブルームバーグ)【拡大】

 中国の不動産開発業者は、2018年に国内外で約300億ドル(約3兆3700億円)の債券償還に直面する。当局は債務返済の壁が迫るこれらの業者に対して海外での資金調達緩和で助け舟を出した。しかし、全面的な解決策にはなっていない。

 ◆国内起債には制限

 中国の10月の新築住宅販売額は前年同月比3.4%減と、約3年ぶりの大きな落ち込みとなった。地方政府が高騰する住宅価格の抑制策を打ち出したほか、習近平総書記(国家主席)が投機的な購入をやめるよう求めたことが背景にある。

 住宅市場が減速する中で、不動産開発各社は、国内債券市場での資金調達制限や本土での資金調達コストの上昇に直面しており、さらに来年には記録的な額の債券償還を迎える。

 蘭資産運用会社NNインベストメント・パートナーズのシニアクレジットアナリスト、クレメント・チョン氏は「抑制策で販売や現金受け取りは鈍くなるだろう。当面の間、中国政府が規制を緩める公算は小さい」と予想する。

 今年に入ってから、不動産開発業者による海外での起債額は昨年の約3倍に達した。半面、昨年発行が目立った本土債は6割余り減った。この傾向は続くとみられている。関係者が先月半ば、国家発展改革委員会(NDRC)が海外市場での大規模起債をこれまでよりも承認する方針だと述べたためだ。少なくとも開発業者8社が、NDRCからの許可が下りたか、下りると知らされたという。