右肩下がりの「マールボロ」 歯止めは加熱式たばこ (2/2ページ)

米テネシー州ナッシュビルの店舗に並ぶ「マールボロ」のカートン(ブルームバーグ)
米テネシー州ナッシュビルの店舗に並ぶ「マールボロ」のカートン(ブルームバーグ)【拡大】

 リスク軽減を主張

 そこで、アルトリアの関連会社、フィリップ・モリス・インターナショナルやBATなどが目をつけているのが、より健康被害の少ないとされるたばこだ。フィリップ・モリスとアルトリアは加熱式たばこの第1弾として「iQOS(アイコス)」を米国外で発売した。両社は喫煙による健康上のリスクを95%減らせたと主張する。

 アイコスのような商品で、アルトリアは増税や健康被害といった問題による影響を軽減できる可能性もある。アイコスは米食品医薬品局(FDA)の審査を受けており、早ければ米国で年内にも発売される。審査結果によっては、アイコスの包装に従来のたばこよりリスクが少ないという表示を付けることもできる。

 マールボロの米国外での販売を担うフィリップ・モリスはすでに、アイコスに差して使う「ヒートスティック」をマールボロのブランドで複数の市場に投入している。

 ただ、シア氏は「これは、従来のマールボロでは過去の栄光を取り戻すことは難しそうだという考えがあることを示している。アルトリアがアイコスの発売に熱を上げるのもそのためだ」と冷ややかにみている。(ブルームバーグ Jennifer Kaplan)