英ハロッズ、ブランドに自信 ブラックフライデーのセール「DNAにない」

ブラックフライデー商戦と一線を画すロンドンの老舗百貨店「ハロッズ」(ブルームバーグ)
ブラックフライデー商戦と一線を画すロンドンの老舗百貨店「ハロッズ」(ブルームバーグ)【拡大】

 英国の小売業者がクリスマス前のブラックフライデー商戦に備えてきた中にあって、英国で最も格式高い老舗高級百貨店であるハロッズは全くセールを実施しない。

 ハロッズのマネジングディレクター、マイケル・ウォード氏はブルームバーグテレビとのインタビューでブラックフライデーのセールをしないと述べ、「それは当社のDNAにはない」と語った。

 顧客に来店の際に「きちんとした服装」を求めるドレスコードを持つハロッズは、正規料金での販売を優先する。ブラックフライデー商戦と呼ばれる米国から持ち込まれた販促概念の一環として他社がそろって値引きしているときにセールを実施すれば「ブランドを安っぽくする」とウォード氏は指摘した。

 欧州連合(EU)からの離脱問題で英国のホリデー商戦の見通しが陰る中にあって、他の小売業者は今年、ブラックフライデー商戦を早めにスタートし、長期戦の構えを取っている。こうした中、ハロッズはかつて英国王室御用達だった高級百貨店にふさわしい営業姿勢で競合他社と一線を画している。

 ウォード氏によると、カタールの政府系投資会社の傘下にあるハロッズは、店舗改装などに約2億ポンド(約300億円)を投じている。(ブルームバーグ Eric Pfanner)