ベトナム、象牙密輸根絶へ戦い続く

押収した象牙やサイの角などの焼却処分。ベトナム政府は、野生動物関連の違法取引に反対している=ハノイ(AP)
押収した象牙やサイの角などの焼却処分。ベトナム政府は、野生動物関連の違法取引に反対している=ハノイ(AP)【拡大】

 ベトナムは、象牙など野生動物関連の密輸との戦いを続けている。首都ハノイの税関当局は、47キロの象牙製品を押収したと11月に発表した。同国は1992年に国内での象牙の取引、保管、移送を禁止した。違反者には500万~5000万ドン(約2万5000~25万円)の罰金もしくは禁錮5月~5年が科される。

 同国は、歴史的に装飾用として象牙加工品の人気が高く、取引が活発だったことなどもあり、密輸根絶には苦労しているようだ。今年は7月に北部タインホア省で3トン、9月には最大都市ホーチミンで1.3トン、南部バクリエウ省で1.4トンが押収されるなど、現在でも各地で大規模な押収が相次ぐ。

 中国などへの中継地となっていることも、密輸が続く一因とされる。これに対して専門家は、16年12月に中国が17年末をもって象牙取引を禁止すると発表してから取引価格が下落したとし、世界的な密輸と密猟の減少に向けた明るい材料はあるとの見解を示した。