仏、太陽光発電に3兆円 原発依存率引き下げへ

 フランス電力(EDF)は11日、2020~35年に計30ギガワット(1ギガワット=100万キロワット)の太陽光発電所を建設する計画を発表した。英紙フィナンシャル・タイムズによると、投資額は最大250億ユーロ(約3兆3400億円)に上る見通し。

 フランスは「原発大国」として知られるが、マクロン大統領が原発依存率を引き下げる方針を表明。また地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」の戦略を話し合う首脳級会議「ワン・プラネット・サミット」が12日に同国で開かれるのを前に、野心的取り組みをアピールする思惑もある。

 今年6月末時点のフランスの太陽光発電容量は7・4ギガワットで、EDFの計画は4倍を超える規模。EDFは発電所の建設を通じ雇用創出も期待できると説明している。(共同)