【大学発 日本 人と技術】日本を支える研究活動と技術開発


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  • 血栓形成抑制のイメージ図
  • 14日に行われた新専攻開設の記者会見
  • 東京ゲームショウに出展したVRゲーム「KingofMoney」

 ■パイロット、宇宙産業人材養成する2専攻を新設

 ≪工学院大学≫

 パイロット不足などに対応し、先進工学部の機械理工学科に航空機やヘリコプターのパイロットを養成する「航空理工学専攻」を、応用物理学科に宇宙産業などへの人材を養成する「宇宙物理学専攻」を2019年4月にそれぞれ新設すると発表した。

 航空理工学専攻は同大が独自に開発した「ハイブリッド留学●」プログラムをフル活用することで、在学中の訓練費用を大幅に抑制。さらに、独自のカリキュラムにより、資格の種類、費用、期間など学生の希望に沿える多様な選択肢を持たせ、高度な工学を学びながらパイロットの訓練を積むこれまでにない“エンジニア・パイロット”の養成を行う。一方、宇宙物理学専攻は、将来的に発展が見込まれている宇宙に関する産業分野の人材育成を目指す。学科共通科目を履修することで、物理学と工学の基礎が身につくほか、3年次後期以降に学ぶ宇宙物理学の専門講義を充実させる。大学院進学も視野に入れたカリキュラム構成も、特徴の一つとなっている。

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 ■社会人向けAI人材育成コースを東京で開講

 ≪金沢工業大学≫

 人工知能(AI)人材育成のための社会人向け教育コース「AI ビジネスエンジニアリングプログラム」を、日本IBMの協力を得て同大学虎ノ門大学院(東京都港区)で2018年春から開講する。ビジネス課題解決のためのAIプロジェクトの企画立案からAI活用の法的課題、運用、実際の導入事例をもとにしたケース・スタディーやディスカッションなどを行う。ビジネスとテクノロジー両面でスキル育成を図り、即戦力となるAI人材の輩出を目指す。

 同コースは日本IBMがAI「Watsonプロジェクト」で得た知見と、金沢工大の教育ノウハウを統合し、ビジネス面と技術面からAI導入に必要なスキルを体系化した。日本IBMがWatsonに関する教育コース開発で学校法人を支援するのは初めて。トライアル版を2018年2月と3月に開講するほか、同コースの内容を大学生向けにも開発し、19年から大学1年生向けの選択科目として受講可能にする計画だ。

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 ■新規抗血栓薬の可能性を米科学誌サイエンスに発表

 ≪東京理科大学≫

 ドイツの研究グループと研究推進機構生命医科学研究所の水田龍信准教授、北村大介教授の共同研究で、2つのDNA切断酵素(DNase1、DNase1L3)が、循環血液中の好中球細胞外トラップ(NET)を分解し、血栓形成を抑制することが明らかになった。重篤な血栓形成を特徴とする好中球増多症や敗血症などの予防や治療にこれらの酵素が使える可能性が示唆された。この成果は米科学誌サイエンスに12月1日掲載された。

 NETは、炎症時に好中球から循環血液中へ放出される網目状の構造物。細胞内顆粒成分と、染色体DNAからなり、病原微生物などを捕捉して中和する役割を持ち、宿主防御の一端を担っている。しかし、時にはその過剰な放出が血栓症を誘発し、臓器損傷を引き起こして宿主攻撃に転ずることがあった。

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 ■埼玉県初の自動運転の実証実験スタート

 ≪埼玉工業大学≫

 大学周辺の公道で埼玉県初となる自動運転の実証実験を始めた。深谷市の協力を得て再来年3月末まで取り組む。実験開始にあたり始走式を13日、同大のものづくり研究センターで開いた。

 始走式には、小島進深谷市長をはじめ埼玉県や深谷市関係者、県内外の教育関係者、研究者などが出席し、体験試乗会も行われた。同大は、すでに内閣府主導の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の自動走行システム」・大規模実証実験に私立大学として唯一参加し、東京・台場周辺地域での公道実証実験を始めている。

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 ■シンポ「広島発未来につながるクルマづくり」開催

 ≪広島工業大学≫

 公開シンポジウム「広島発 未来につながるクルマづくり~環境にやさしい、人にやさしい技術そしてデザイン~」を、広島市中区の広島国際会議場で開催した。自動車産業の最新の動向について、市民ら約150人が理解を深めた。

 公開シンポは「科学技術と日常生活との対話」という視点から市民に今日の科学技術をわかりやすく解説する狙いで、今回が31回目。自動車研究所顧問で広島工業大客員教授の小林敏雄氏が「岐路に立つクルマづくり」と題して特別講演した。その後、マツダの技術者2人と同大の教授が自動車の軽量化や環境との共存、デザインの歩みをテーマに講演やパネルディスカッションを行った。

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 ■VRゲーム「King of Money」が入選

 ≪大阪電気通信大学≫

 総合情報学研究科の大学院生らを中心に仮想現実(VR)コンテンツの制作、実験・研究を行うVRメディアリサーチプロジェクトが開発したVRゲーム「King of Money(キング・オブ・マネー)」が、国内外の学生を対象とした国際的なクリエイティブアワード「ISCA2017」のデジタルコンテンツ部門に入選した。「King of Money」は、VRヘッドマウントディスプレイと専用コントローラーを使い、群がってくる人々にお金をばら撒き、幸せにするという新感覚のVRゲーム。最先端の技術と“ただひたすらお金を撒く”という学生の斬新なアイデアが融合し、個性溢れる作品に仕上がっている。今年9月にはコンピュータエンターテインメントの総合展示会「東京ゲームショウ」などに出展した。

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 ■観光都市のユニバーサルデザイン化提案

 ≪東京都市大学≫

 都市生活学部ユニバーサルデザイン研究室(指導教員・西山敏樹准教授)は11月26日、岐阜県高山市に「観光都市のユニバーサルデザイン化」に向けた改善策を提案した。一般財団法人飛騨高山大学連携センターと東京都市大との連携協定に基づく共同事業の一環。当日はあらかじめ2日間にわたって実施した観光客・一般市民へのヒアリングと実地調査をもとに、街のバリアフリー化や、ピクトグラムを使ったわかりやすい表示を提案した。

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【ガイド】

 工学院大学    E-mail:gakuen_koho@sc.kogakuin.ac.jp

 芝浦工業大学   E-mail:koho@ow.shibaura-it.ac.jp

 千葉工業大学   E-mail:cit@it-chiba.ac.jp

 東京電機大学   E-mail:keiei@jim.dendai.ac.jp

 東京理科大学   E-mail:koho@admin.tus.ac.jp

 東京都市大学   E-mail:toshidai-pr@tcu.ac.jp

 大阪工業大学   E-mail:kikakuka@ofc.oit.ac.jp

 大阪電気通信大学 E-mail:kouhou@mc2.osakac.ac.jp

 金沢工業大学   E-mail:koho@kanazawa-it.ac.jp

 豊田工業大学   E-mail:s-koho@toyota-ti.ac.jp

 広島工業大学   E-mail:kouhou@it-hiroshima.ac.jp

 愛知工業大学   E-mail:d-koho@aitech.ac.jp

 埼玉工業大学   E-mail:kikaku@sit.ac.jp

●=Rマーク