【東京市場の注目銘柄】(27日)川崎重工業、8%高

 ≪造船契約解除でリスク軽減≫

 ■川崎重工業(7012) 前日比8%高の3940円。ノルウェー企業と締結していたオフショア作業船の造船契約を解除し、特別損失130億円を計上、2018年3月期の最終利益予想を380億円から350億円に下方修正した。野村証券は、建造工程でコスト増加が懸念されていた契約の解除で海洋開発分野の費用計上が一巡すると指摘。採算の不確実な事業によるリスクが重工系3社の中では最も低くなるとして、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を4300円から4800円に上げた。

 【原油関連銘柄】 コスモエネルギーホールディングス(5021)が8.2%高の4205円、国際石油開発帝石(1605)が2.3%高の1417円、JXTGホールディングス(5020)が2.6%高の734.8円など。26日のニューヨーク原油先物市場のWTIは2年半ぶり高値を記録。サウジアラビアが原油収入急増を見込んでいることなどを受けた。

 ■科研製薬(4521) 4%安の5710円。大和証券は投資判断「4(アンダーパフォーム)」を継続、目標株価を5100円から4500円に下げた。後発品発売から10年以上たった長期収載品(特許切れ先発薬)の薬価を追加的に下げる新制度によって、関節機能改善剤「アルツ」などが受ける影響は加速度的に強まるとし、アルツの売上高予想を下げた。

 ■森永乳業(2264) 2.9%高の4965円。東海東京調査センターは投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価は6200円から6290円に上げた。家庭用アイスクリームの一部価格改定や高付加価値商品の構成比上昇が今後の業績に寄与する。

 ■ショーボンドホールディングス(1414) 2.3%高の7990円。野村証券は目標株価を7020円から8700円に上げた。高速道路向け大型工事が本格的に売上高増加に寄与し、10~12月期(第2四半期)営業利益は前年同期比17%増を予想する。

 ■フコク(5185) 4%安の1085円。18年3月期の最終利益計画を18億円から前期比95%減の1億円に下方修正。連結子会社がいすゞ自動車に納入した自動変速機用オイルホースの製造不具合でリコールが発生、製品保証引当金繰入額17億7000万円を特別損失として計上した。

 ■J.フロント リテイリング(3086) 6.1%高の2142円。3~11月期(3四半期累計)の営業利益は前年同期比29%増の379億円。ゴールドマン・サックス証券は想定以上の決算と評価し、目標株価を1550円から1700円に上げた。

 ■ハイデイ日高(7611) 5.2%安の3555円。3~11月期(3四半期累計)営業利益は前年同期比0.7%増の37億4100万円となり、9~11月期では6%減の10億9000万円。秋の長雨などの影響を受けた半面、アルコール類などは好調に推移した。

 ■オプティム(3694) 3.4%高の2810円。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、ドローンを活用したピンポイント農薬散布テクノロジーによる大豆の栽培に世界で初めて成功した。(ブルームバーグ)