教員の長時間勤務是正へ…来年度から「部活指導員」配置 大阪市教委 

 教員の長時間勤務の解消や負担軽減につなげるため、大阪市教育委員会は来年度から、市立中学校で教員に代わって地域のスポーツ指導者らが顧問や大会への引率を務める「部活動指導員」の配置を新たに始めることを決めた。平成30年度はモデル校で実施し、31年度に全校に広げる方針。

 部活動指導員は今年4月、学校教育法施行規則改正で学校職員として位置づけられ、技術的な指導に加えてこれまでは教員に限られていた顧問や引率などもできるようになった。京都市では10月から市内の中学校5校で試行的に導入しており、同様の動きは各地で広がりそうだ。

 大阪市教委の調査によると、28年度に時間外勤務が1カ月あたり80時間以上となった中学校教員は全体の約20%で休日に練習や大会が行われることも多い部活動指導はその一因とされる。27日に開かれた市総合教育会議で吉村洋文市長は「教員の負担を減らすために部活動指導員の配置を積極的に行っていく」と述べた。全校で導入した場合、400人規模の採用が必要となることから、部活動指導員の人材バンクの創設にも取り組む方針を示した。

 また、市教委は年明けにも、中学校の部活動は週2日以上の休養日を設けるよう各校に通知する。これまで市では休養日の統一見解はなく、教員へのアンケートでは休養日が週1日のみという回答が73・8%に上っていた。市教委は運動部系だけでなく文化部系の部活も対象にする方針で、「教員全体の勤務時間の短縮につなげたい」としている。