米運用会社の異端児、バフェット氏手法を全否定 それでもリターン21%

マーク・シュメール氏(フィデリティ・インベストメンツ提供)
マーク・シュメール氏(フィデリティ・インベストメンツ提供)【拡大】

 米投資運用会社フィデリティ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、マーク・シュメール氏は27日までにインタビューに応じ、資産家で著名投資家のウォーレン・バフェット氏の投資手法について「バリュエーション(株価の割高さや割安さ)を重視し過ぎている」「他の投資原則の大半も全くのたわ言だ」などと真っ向から否定した。

 シュメール氏は利益やキャッシュフロー、株価収益率(PER)といった投資家が執着しがちな数字と距離を置く一方、カナダの仮想通貨関連株のような市場の極端な動きに投資する。同氏の新たなファンド「グローバル・イノベーターズ・クラス」は4週間で4億カナダドル(約352億円)を集めた。

 シュメール氏は「極限状態にあるものに的を絞っている。実に割安だが、誰もがもう買いたくないと思っているがらくた株か、誰もが熱狂し、バリュエーションが非常に高くなった結果、手が出せないような銘柄だ」「バフェット氏のことを信じてはいない。革新的で成長過程にあり、世界を変えようとしているような新しいことに私は関心がある」と語った。

 シュメール氏の手法は成果を挙げているようだ。フィデリティの「スペシャル・シチュエーションズ・ファンド」(運用資産18億6000万カナダドル)の今年1~11月のリターンはプラス21%、「カナディアン・グロース・カンパニー・ファンド」(同37億3000万カナダドル)はプラス17%と、いずれもカナダ株の指標であるS&Pトロント総合指数の7.8%を上回る成績を残している。(ブルームバーグ Kristine Owram)