米国IPO、17年は復調の年 超大型不在もテクノロジー企業堅調 (1/2ページ)

米スナップの新規株式公開日にニューヨーク証券取引所に掲げられた同社の垂れ幕(AP)
米スナップの新規株式公開日にニューヨーク証券取引所に掲げられた同社の垂れ幕(AP)【拡大】

 今年は新規株式公開(IPO)の応援団の誰もが胸をなで下ろしたことだろう。米国市場に新規公開が戻ってきた年となったからだ。今年はIPOの環境が整っていた。幅広い地域で株高が続き、今年がもう終わろうとする段階で米S&P500種株価指数の年初来上昇率はほぼ20%となっている。一方、今年のボラティリティー(変動率)の平均は16年の年間最低よりも低い。今年のIPO企業は昨年を49%上回った。

 今年のIPOは大型案件が減少したにもかかわらず、資金調達額の平均は1億7500万ドル(約197億円)に増加した。このうち米国のスナップとアルティスUSA、ロマ・ネグラ・インドゥストリアル・アルヘンティナ、中国の趣店の4社が10億ドルを超える資金を集めた。

 投資家の購入意欲は旺盛で、IPO銘柄のうち18%で株価は仮条件を上回った。16年は15%だった。仮条件を下回ったのは19%で、これは昨年の23%から改善した。

 IPO銘柄の3分の1はテクノロジーとメディア、通信の企業が占め、この割合は昨年からほぼ倍増した。こうした業界の企業が今年IPOで調達した資金は125億ドルで、これは15年と16年の合計に等しい。ただ、今年は超大型のIPOは不在だった。

アジア企業が米国市場に上場する流れ続く