金正恩氏指示で南北直通回線再開 五輪参加盾に米韓「離反」戦略を本格化 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄、北京=西見由章】北朝鮮は3日、金正恩朝鮮労働党委員長の指示で、南北軍事境界線がある板門店で韓国との直通電話回線の連絡ルートを再開させた。韓国統一省当局者が確認した。金委員長が1日、「新年の辞」で2月の平昌五輪への代表団派遣の用意と対話の可能性を表明したのに対し、韓国政府が高官級会談を提案したことを受けた措置。再開は約1年11カ月ぶり。

 金委員長が対話姿勢に転じたのは五輪参加を盾に米韓の離反を狙っているという見方が強い中、「対話」戦略に本格着手した形だ。

 国営メディアを通じて3日、再開方針を発表した北朝鮮の対南窓口機関、祖国平和統一委員会の李善権委員長によると、金委員長は、文在寅大統領が自身の表明を歓迎して対話準備を指示したことを高く評価。会談について、韓国側と真摯に実務対策を早急に講じるよう党統一戦線部など担当部署に指示したという。

 五輪成功を「心から望む」と述べた金委員長は「関係改善問題が解決するかは、北南(北朝鮮・韓国)当局がいかに責任を持って扱うかにかかっている」とクギも刺したという。新年の辞で、米韓合同軍事演習などの中止も求めており、会談が実現しても、五輪参加に絡め、演習中止を迫る可能性が高い。

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