マネタリーベース、昨年末479.9兆円 過去最大も増加率低下

 日銀は5日、金融機関からの国債買い入れなどで世の中に供給している2017年末のお金の総額が、前年末比9.7%増の479兆9976億円になったと発表した。11年連続で前年を上回り過去最大を更新したが、増加率は大規模な金融緩和策を導入した13年以降で最も低い水準だった。

 お金の供給量は「マネタリーベース」と呼ばれ、金融緩和の目安の一つとされる。日銀は16年9月に金融政策の枠組みを見直し、操作目標をお金の量から金利に変更。国債の買い入れは年80兆円をめどとするものの実績は縮小傾向のため、マネタリーベースの伸び率低下につながった。

 金融機関が日銀の当座預金に預けている残高は11.6%増の368兆4894億円。紙幣は4.2%増の106兆7165億円、貨幣は1.0%増の4兆7917億円だった。