中国外貨準備11カ月連続増 12月末、355兆円

 中国人民銀行(中央銀行)は7日、2017年12月末の外貨準備高が3兆1399億ドル(約355兆円)だったと発表した。11月末より207億ドル増え、11カ月連続でプラスとなった。16年12月末と比べると1300億ドル近く増加した。

 中国の外貨準備は17年初めまでは減少傾向が続き、1月末には5年11カ月ぶりに3兆ドルの大台を割り込んだ。人民元相場の下落を抑えるため、当局が外貨準備として保有するドルを売って元を買い支える為替介入を大規模に実施したためだ。

 中国政府は元安要因となる資金の海外流出を抑えるため、企業の対外投資などを制限する資本規制強化策を相次いで導入。その後、中国の景気が堅調に推移し、元の先安観が後退したこともあり、2月以降は外貨準備高が増加傾向に転じた。(共同)