サムスン利益、予想下回る 17年10~12月期、ウォン高など響く

 韓国のサムスン電子が9日発表した2017年10~12月期(第4四半期)業績(暫定集計)は営業利益が前年同期比約63%増の15兆1000億ウォン(約1兆5940億円)となった。ただ、市場予想の16兆1000億ウォンを下回った。

 7~9月期(第3四半期)まで2四半期連続で過去最高益を更新する原動力となった半導体メモリー事業の利益の伸びは抑制された。10~12月期にウォンが約7%上昇したため、海外で上げた利益の為替差損が膨らんだ。10~12月期の売上高は有機ELスクリーンの上昇が寄与し、66兆ウォンに増えた。アナリスト予想は67兆6000億ウォンだった。

 HMCインベストメント・セキュリティーズのアナリスト、グレッグ・ロー氏は「為替レートによって恐らく、利益は3000億~4000億ウォン削られた」と指摘。「10~12月期のスマートフォンとテレビ向けの多額のマーケティング費用と、特別賞与を勘案すれば、18年1~3月期(第1四半期)の営業利益は15兆9000億ウォンに急増するだろう」と分析した。

 サムスンは次世代有機ELスクリーンでリードしており、世界スマホ市場でトップを争うアップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)X(テン)」向けにも供給している。

 サムスンは旗艦スマホの新モデル「ギャラクシーS9」を来月発表すると見られている。発売されれば、アイフォーンXの対抗機種として、予想より早い時点で投入されることになる。またサムスンは華為技術やOPPO(オッポ)など中国のスマホメーカーの追撃をかわすため、折り曲げ可能なディスプレーを搭載したスマホの発表も目指している。(ブルームバーグ Sam Kim)