ベトナム、米をWTO提訴 水産物の制裁関税「不当」

 世界貿易機関(WTO)は12日、米国向け水産物に対し米政府の課す反ダンピング(不当廉売)関税などの制裁措置を不当だとして、ベトナムがWTOに提訴したと発表した。

 トランプ米政権が国内産業保護のために外国製品に課している制裁措置をめぐっては、カナダがWTO協定違反だとして訴えたばかり。中国や欧州連合(EU)にも批判の声があり、各国との間で通商紛争の火種に発展する可能性もある。

 提訴は8日付。ベトナムは米市場へ輸出している冷凍の魚の切り身について、不当に安い価格として米政府から反ダンピング関税をかけられているが、手続きなどがWTOのルール違反だと主張している。ベトナムの米国向け水産物の出荷額は最近10年で大きく伸びているという。

 ベトナムはまず米国との協議で問題解決を目指すが、解決できない場合、裁判の「一審」に当たる紛争処理小委員会(パネル)の設置をWTOに求めるとしている。(共同)