韓国ソウル、「PM2.5」など大気汚染予測でバス無料 マイカー通勤の抑制狙う

 韓国ソウル市は15日、微小粒子状物質「PM2.5」などによる大気汚染が深刻になるとの予測に基づき、マイカー通勤を抑制しようと、出勤と帰宅時間帯のバスと地下鉄の運賃を原則無料にした。

 しかし、15日午前のPM2.5の平均観測数値は「普通」レベルの27マイクログラムにとどまった。出勤時の交通量も大きく減ることはなかった。

 前日にPM2.5の観測値が大気1立方メートル当たり50マイクログラムを超える状態が午前0時から午後4時まで続き、かつ同様の水準が予想される平日を対象として、ソウル市は昨年7月、通勤時などの公共交通機関のカード利用者の料金を免除する制度を開始した。適用されたのは今回が初めて。(共同)