トランプ氏が話題独占か 23日からダボス会議 最終日に演説

ダボス会議の詳細なスケジュールを発表するWEFのシュワブ会長=16日、ジュネーブ(AP)
ダボス会議の詳細なスケジュールを発表するWEFのシュワブ会長=16日、ジュネーブ(AP)【拡大】

 スイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」の事務局は16日、同国の保養地ダボスで来週開かれる世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議、23~26日)の最終日にトランプ米大統領が演説すると発表した。総会には常連出席者の経済界や政界の大物が顔をそろえるが、初参加の同大統領が話題をさらうことはほぼ確実だ。

 現職米大統領としてはクリントン元大統領以来、初の総会参加となるトランプ氏は、ムニューシン財務長官、コーン国家経済会議(NEC)委員長ら代表団を率いて大統領専用機エアフォース・ワンで現地入りする。グローバルな問題の議論の場である総会で、世界で最も影響力ある聴衆らを前に「米国第一」の経済・外交政策を提唱する機会を得る。

 WEF創設者のクラウス・シュワブ会長は16日にジュネーブで行われた記者会見で、「テロや環境悪化などグローバルな課題に取り組む必要性から、年次総会にトランプ大統領を迎えることは絶対必要だ。孤立した形で解決できる国際的な産業問題や地域問題はない」と語った。

 ただWEF主催者はセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)やジェンダー間の根強い不平等といったテーマを取り上げる同総会で、トランプ氏の存在がそうした他のテーマに対する参加者の関心を過度にそらす要因にならないことを期待している。

 今年の総会は共同議長全員が初めて女性となる。エンターテインメント業界や政界、メディア界を揺るがすセクハラ告発問題がこのところ相次いでおり、今年の総会の議題の焦点となる見通し。同問題を扱うセッションは少なくとも3回予定されている。

 総会ではインドのモディ首相の基調演説(23日)をはじめ、マクロン仏大統領やメイ英首相らの講演に関心が寄せられている。だが圧倒的に注目を集めているのはトランプ氏で、同氏登壇までは序章にすぎない。

 スタンダード大学フーバー研究所の上級研究員、ニオール・ファーガソン氏は「ダボスでトランプ氏に腐った卵が投げつけられる事態は想定していない。同氏の支持することに聴衆が賛成できないのは明らかだが、世界で最も影響力のある人物であり、結局のところダボス会議はは権力を好む」と指摘した。(ブルームバーグ Matthew Capmpbell)