【ニュース解説】《膨張するアマゾン》AIやクラウドで市場席巻 リアルとも融合 (2/5ページ)

トヨタ自動車が公開した新型セダン「アバロン」。アマゾンのAI「アレクサ」を搭載できる=15日、米デトロイト(共同)
トヨタ自動車が公開した新型セダン「アバロン」。アマゾンのAI「アレクサ」を搭載できる=15日、米デトロイト(共同)【拡大】

 トヨタは直後に米デトロイトで開催された北米国際自動車ショーで、アレクサを搭載した高級セダン「アバロン」の新型車も公開。今春発売される予定だ。

 CESで存在感を見せつけたアマゾンとアレクサだが、同社としては今回CESに出展していない。米CNBCテレビは「CESで勝利したのはアマゾンだ」とまで持ち上げた。

 アレクサの車載システムへの組み込みが話題となるのは、自動車開発の鍵をITが握るからだ。情報通信、音声・映像、自動運転…どれも最新のテクノロジーが欠かせない。その“頭脳”と期待されるAIに自ずとメーカーも注力する。アマゾンもまたアレクサの性能を磨くことで、車載システムでの存在感を高める戦略なのだ。

■AIスピーカー人気の火付け役

 一方で、そもそもアレクサがエンジニアだけでなく一般の耳目を集めるようになったのは、AIスピーカーの存在が大きい。

 アマゾンが2014年に発売した「エコー」だ。アレクサを搭載したエコーには7つのマイクが取り付けられ、音声認識技術で騒がしい部屋でも正確に音声を聞き分ける。やはり音楽を再生したり、天気やニュースなども教えてくれる。

 エコーは昨年のクリスマス商戦ではあまりの人気に、生産が追いつかないほど売れまくった。

 エコーが火付け役となって、グーグルやマイクロソフトなども相次いでAIスピーカー市場に参入。「ポスト・スマートフォン」の本命ともいわれている。モバイル端末ではやや影が薄かったアマゾンだが、AIスピーカーで先行し、次世代のデバイス競争で一気に優位に立とうとしているようだ。

クラウドで圧倒的な存在感