【ニュース解説】《膨張するアマゾン》AIやクラウドで市場席巻 リアルとも融合 (3/5ページ)

トヨタ自動車が公開した新型セダン「アバロン」。アマゾンのAI「アレクサ」を搭載できる=15日、米デトロイト(共同)
トヨタ自動車が公開した新型セダン「アバロン」。アマゾンのAI「アレクサ」を搭載できる=15日、米デトロイト(共同)【拡大】

■クラウドで圧倒的優位に

 CESと同じくラスベガスで毎年、大勢の聴衆を呼び込むIT界の一大イベントがもう一つある。

 こちらは正真正銘、アマゾンが主役だ。アマゾンのクラウド・サービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」が開催している「リインベント(再発明)」は、16年はなんと3万人以上を集めた。

 イベントの目玉であるアンディ・ジャシーCEOの基調講演にはエンジニアが詰めかけ、「どんな新技術を発表してくれるのだろう」と子供のように目を輝かせて聞き入る。

 クラウドサービスは、サーバーのデータやソフトを分析してネットワーク経由でサービスを提供するもの。従来のクライアント・サーバーシステムに代わる有力なプラットフォーム(情報基盤)として注目を集めている。

 そのクラウドを手がけるAWSは、アマゾンの子会社でありながら、今やグループの利益の大半を稼ぎ出す「孝行息子」に育っている。さらに世界での存在感も圧倒的だ。AWSを追いかけるのが、IBM、マイクロソフトの、グーグル。AWSを含めて4強ともいわれるが、米調査会社シナジー・リサーチによると、17年第2・四半期の市場シェアは、AWSが34%を占め、他の3社が束になってもかなわない。

 クラウドへの対応が遅れているとされる日本市場だが、日本でもすでに十万を優に超える企業がAWSを利用しているとされる。

 AWSの強みは、プラウド上のアプリケーションがソフトで結ぶついて多様なビジネスを生み出すエコシステムをいち早く確立したことと、スケールメリットも活かして利用料の値下げを続けていることだ。

リアルでも事業を拡大