【ニュース解説】《膨張するアマゾン》AIやクラウドで市場席巻 リアルとも融合 (5/5ページ)

トヨタ自動車が公開した新型セダン「アバロン」。アマゾンのAI「アレクサ」を搭載できる=15日、米デトロイト(共同)
トヨタ自動車が公開した新型セダン「アバロン」。アマゾンのAI「アレクサ」を搭載できる=15日、米デトロイト(共同)【拡大】

 さらにAWSを含めてクラウドには、まだ従来のプラットフォームに比べてシステムが脆弱なのではないかとの懸念もつきまとう。

 昨年3月には、AWSとアジュールでそれぞれ大規模なシステム障害が発生している。不測の事態への対応を含め、クラウドに熟知したエンジニアも「まだまだ不足している」(IT大手関係者)状況だ。

 流通でも、リアルの小売り業者がネット通販にも乗り出し、反撃に出ようとしている。ウォルマートは2017年8~10月期のネット経由の売上高が前年同期より5割も伸びた。

 これらライバルの巻き返しをアマゾンがどうしのぎ、さらなる成長を実現できるのか。IT業界と市場の関係者が見守っている。

 《編集長メモ》本文で紹介した以外にも、アマゾンは電子書籍閲覧端末「Kindle」でブランド力をもち、ファッション分野にも本格投資するなど、膨張の勢いはとどまるところを知らない。ややもすればグループの総帥でカリスマ、ベゾスCEOばかり注目されたが、密かに後継者選びに着手したとの報道もある。今や世界を覆わんとする巨大な「帝国」をいかに維持していくかも課題となりそうだ。(SankeBiz 柿内公輔)